フットサルを始めて1〜2年、ルールはなんとなくわかっているけれど、実はサッカーと違うところで知らないルールが意外と多い…そう感じたことはありませんか?

読了目安:12分・全8セクション。気になるセクションだけ目次から飛んでください。個サル中心の方は、累積ファウルとキックインのSTEP1だけでも十分です。

「累積ファウルって何回までセーフ?」
「キックインの軸足、最近変わったって本当?」
「第2PKって何メートルから蹴るんだっけ?」

フットサルのルールは、2024年に大きな改正がありました。ネット上の解説記事の多くは古い情報のまま放置されていて、最新ルールを正確にまとめた記事は意外と少ないんです。

本記事は、現場での実体験とJFA 2024-25年版公式フットサル競技規則に基づいて執筆しています。一次情報を確認しながら、サッカー経験者でも引っかかりやすいポイントを中心に整理しました。

この記事を読めば、次の試合・個サルで「あれ?今のルールどうだっけ?」と迷うことがなくなり、堂々とプレーできるようになります。

※本記事はアフィリエイト広告を含みます。読了時間:約12分。JFA公式フットサル競技規則 2024-25年版準拠。

📋 目次(全8セクション・12分で読めます)
  1. この記事の前提:サッカーとの基本的な違い
  2. 「累積ファウル」と「第2PK」とは?
  3. キーパー(ゴレイロ)のルール
  4. キックイン・コーナー・FK:2024-25改正
  5. タイムアウトと交代
  6. 警告(イエロー)・退場(レッド)と「2分ルール」
  7. 初心者が誤解しがちなルール3選
  8. まとめ + 初心者シリーズ案内

この記事の前提:フットサルとサッカーの基本的な違い

フットサルのルールを正確に理解するには、まずサッカーとの基本的な違いを押さえておく必要があります。

「ピッチサイズ」「人数」「試合時間」「ボール」など、フットサル特有の前提は、別記事で詳しく解説しています。

本記事で扱う内容は、以下の通りです。気になる項目をタップすると、該当セクションに飛べます。

「全部読まなくていいから、気になるところだけ知りたい」という方は、上のリストまたは目次から該当セクションに飛んでください。

「累積ファウル」と「第2PK」とは?ファイブファウルから解説

フットサルで最も特徴的なルールが、累積ファウルと第2PKです。サッカーにはない、この2つの仕組みを理解するだけで、フットサルの戦い方が見えてきます。

📖 このセクションの読み方

このセクションはFリーグや地域リーグ・県リーグなどの公式戦を意識した内容です。個サルや1day大会レベルでプレーする方は、まず「ファウル6回目から第2PK」という基本だけ押さえれば十分です。細かい例外規定(10mマーク・延長戦の引き継ぎなど)は、「もっと深く知りたい方向け」として読んでみてください。

「累積ファウル?第2PK?」と聞いて、すぐにイメージが湧かない方も多いと思います。仕組みは意外とシンプルなので、順番に整理していきましょう。

累積ファウルの仕組み

RULE 01

累積ファウルは前後半それぞれ5回までカウント

各チームのファウル数は、前半・後半それぞれで5回までカウントされます。6回目以降のファウルは、累積ファウルとして扱われ、相手チームに「第2PK」が与えられます。

ここで疑問が浮かびますよね。「ファウルって、毎試合カウントされるの?」と。

答えは、前後半でリセットされます。前半に5回までカウントされたファウルは、後半開始時にゼロに戻ります。

JFA公式ルールでは、この累積ファウルの対象は「直接フリーキック(FK)に値するファウル」のみです。間接フリーキック相当の軽微な反則(4秒オーバーや軸足違反など)はカウントされません。

第2PKの位置とルール(10mマーク・壁なし・4秒以内)

RULE 02

累積6回目以降は10mマークから「壁なし・4秒以内」で第2PK

累積6回目以降のファウルが起きた場合、相手チームに第2PKが与えられます。蹴る位置は、10mマーク(ゴールから10mの位置)です。守備側は壁を作れず、キーパーは1人だけでゴールを守ります。

第2PKの位置とルール:JFA公式ピッチ準拠 5m 10m 5m 5m ゴレイロ (1人だけ) 壁なし 4s 4秒以内
図解①:JFA公式準拠の守備側ハーフ拡大図。ペナルティーエリアは半円形(両端が半径6mの1/4円弧+中央3.16mの直線)。10mマークから第2PKを蹴る際、ゴレイロは10mマーク前方5mの白線まで前進可・相手選手は10mマーク左右5mの白点まで離れる必要があります。

第2PKの蹴り方には、いくつか重要な決まりがあります。

蹴る位置:ファウルが起きた場所で2パターンに分かれます

※以下は攻撃側(=蹴る側)の視点で説明します。

① 相手ゴールから10m以内(=10mマーク〜ペナルティーエリア外)でファウルが起きた場合

攻撃側がどちらかを選択できる:

  • 10mマークから蹴る
  • またはファウル地点から蹴る

通常はファウル地点(=より相手ゴールに近い)から蹴る方が有利。

② 相手ゴールから10mより遠く(=ハーフウェイ寄り・攻撃側の自陣も含む)でファウルが起きた場合

必ず10mマークから蹴る(選択不可)。

蹴り方の決まり

  • 壁を作ることは禁止
  • 主審の合図から4秒以内に蹴らなければならない
  • キッカーは指名され、本人以外は蹴ることができない

フットサルはコートが狭く、選手同士の距離も近く、攻守の入れ替わりも激しい競技です。そのため、コート全体どこででもファウルは起こりえます

たとえ自分たちの自陣で接触プレーによるファウルが起きても、6つ目以降の累積ファウルなら必ず相手ゴールから10mのマークから壁なしで蹴れる…これがフットサル特有の「累積ファウルの怖さ」です。

サッカーのPKは11mで壁なし、フットサルの通常PKは6mで壁なしですが、第2PKは10mマーク(またはファウル地点・条件付き選択)という独自の仕組みです。

意外と知らない:第2PK時の選手配置ルール

10mマークから蹴る第2PKでは、選手の位置にも厳格な決まりがあります。

▼ フットサルの「5m離れる」基本原則

フットサルでは、キックイン・コーナーキック・フリーキックなどのプレー再開時に、相手プレイヤーはボールから5m離れなければなりません

サッカーのFKでは相手は9.15m離れる規定ですが、フットサルは5m。コートが狭いフットサルならではの距離設定です。

第2PK時の具体的な配置

第2PKでは、この「5m離れる」原則がより厳格に適用されます:

  • 守備側プレイヤー:キッカーから5m以上離れる(両サイドの目印あり)
  • ゴレイロ:ゴールラインから前方5mまで離れる(白線の目印あり)
  • キッカーの味方:同様に5m以上離れる

つまり、第2PKは実質的に「キッカーvsゴレイロの1対1」の状況になります。壁なし・周りに誰もいない状態で蹴れる…これが「累積ファウルの怖さ」=守備側にとって最大の脅威の正体です。

前後半リセットの注意

RULE 03

累積ファウルは前後半それぞれリセット

累積ファウルは前後半それぞれでリセットされます。前半に4回ファウルがあっても、後半開始時にはゼロに戻ります。

ここで戦術的なポイントが見えてきます。

前半終了間際に「あと1回ファウルしたら第2PK」という状況であっても、後半開始時にはリセットされます。逆に言えば、後半残り時間が少ない場面で5回目のファウルをすると、相手にとってかなりの脅威になります。

⚠️ 要注意:延長戦は「後半の続き」として扱われる

公式戦で延長戦に入った場合、後半の累積ファウルはそのまま延長戦に引き継がれます(JFA公式準拠)。前半・後半でリセット、ただし延長戦は後半累積の継続、という運用です。

つまり、後半終盤に5回ファウルしてしまうと、延長戦の最初の1回で第2PKを取られる状況になります。Fリーグや全国大会クラスの試合では特に重要な戦術ポイントです。

(出典:JFA公式「フットサル審判員のための実践的ガイドライン」累積ファウル定義)

キーパー(ゴレイロ)のルールは複雑|別記事で解説します

フットサルでサッカーと最も大きく違うのが、ゴールキーパー(フットサルでは「ゴレイロ」と呼びます)のルールです。

「ゴレイロのルールは難しい」とよく言われますが、実はフィールドプレーヤーが知っておくべきことは限られています。深い部分は専用記事に譲り、本セクションでは最低限押さえるべき3つのポイントだけお伝えします。

フィールドプレーヤーが知るべき3つのこと

RULE 04

ゴレイロは自陣で「1回しかボールに触れられない」

原則:ゴレイロは自陣(自分側のコート半分)1回しかボールに触れられません
例外:次のいずれかの場合は、もう一度触れます。
・相手プレーヤーがボールに触れた
・ゴレイロ自身が相手陣内に入ってプレーする

つまり、味方からゴレイロへのバックパスは、基本的に間接フリーキック(FK)を相手に与える反則になります。

なお本記事では、サッカーで言う「自分側のコート半分」のことを、フットサル用語で「自陣」または「自陣ハーフ」と呼びます。コートの中央にあるハーフラインで区切られた、自チームのゴールがある側のエリアです。

サッカーの「キーパーが手でバックパスを受けるとNG」というルールよりも、フットサルの方がボールに触れる回数自体が制限される点で厳しい、と覚えておけば大丈夫です。

RULE 05

自陣ハーフで4秒以上ボールをコントロールできない

ゴレイロは自陣ハーフ内で、4秒以上ボールをコントロールできません。手でも足でも同じです。4秒を超えると相手チームに間接フリーキック(FK)が与えられます。

RULE 06

キックインから直接、味方ゴレイロが「手で」受けるのはNG

キックインから直接、味方ゴレイロが手で受けるのはNGです。これも間接FKになります。ただし、足で受けるのは問題ありません。

詳細はゴレイロ専門記事へ(近日公開)

ゴレイロのルールは、ここで挙げた3つ以外にも、4秒カウントの停止条件バックパスの細かい例外など、深掘りすると非常に複雑です。

【ベテラン向け補足】昔のバックパスルールは違った

「あれ?昔はハーフラインを越えれば、もう一度ゴレイロにバックパスできたよね?」

そう感じた読者の方、ご記憶は正しいです

筆者がフットサルを始めた頃も、ハーフラインを越えてからゴレイロに戻すバックパスは普通に行われていました。しかしルール改正により、現在はこの条件が廃止されています。

📜 昔のルール vs 現行ルール(2024-25年版)

【昔のルール】
ハーフラインを越える → バックパス再可能

【現行ルール】
ゴレイロが自陣ハーフ内でボールに再度触れるためには、次のいずれかが必要:
・相手プレーヤーがボールに触れる
・ゴレイロ自身が相手陣内に入ってプレーする

つまり、「ハーフライン越え」だけでは、バックパス制限はリセットされません。

長年フットサルをやってきた方ほど、「昔の常識」が今は通用しないケースに出くわします。最新ルールを定期的に確認することをおすすめします

キックイン・コーナー・FK:2024-25年改正後の正しいやり方

📖 このセクションの読み方

このセクションは公式戦・地域リーグ・ワンデイ大会に出場する競技志向プレーヤー向けの内容です。個サル中心(月数回・ルール厳格運用なし)の方は、STEP1の3点セットだけ押さえれば十分。STEP2以降は「公式戦に出る時に読み直す」感覚でOKです。

フットサルでボールが外に出た時の再開方法は、キックイン(タッチライン)・コーナーキック(攻撃側がゴールラインから出した時)・ゴールクリアランス(守備側のラインから出した時・サッカーのゴールキックに相当する手投げプレー)の3種類です。

このうちキックインのルールは2024-25年改正で大きく変わりました。古い情報のまま放置されているサイトも多いので、最新ルールを正確に押さえておきましょう。

キックイン位置:タッチライン上のみ

RULE 07

キックインはタッチライン上にボールを置く

キックインは、ボールが外に出た地点に最も近いタッチライン上にボールを置いて行います。ボールはライン上に静止していなければなりません。

過去には「ラインの外側25cm以内に置いてもOK」というルールもありましたが、現行はライン上のみです。

軸足はピッチ内に入ってもOK(2024年改正の目玉)

RULE 08

キッカーの軸足はピッチ内に入っても構わない

キッカーの軸足(蹴らない方の足)は、ピッチ内に入っても構いません。これは2024-25年改正の重要ポイントです。

これまでは「軸足はタッチライン上か外側でなければNG」というルールでしたが、改正によりピッチ内に入ってもOKになりました。

筆者の所属チームでこの改正をメンバーに共有した時、半信半疑で「本当に?」と驚かれたのを覚えています。実際、この変更後はキックインのバリエーションが増え、戦術の幅が広がりました。

BEFORE (〜2023)
フットサルキックイン改正前・軸足がタッチライン外側にある状態
軸足はライン上または外側のみOK
★ 2024 改正 ・ AFTER (2024-25〜)
フットサルキックイン改正後・軸足がタッチラインを越えてピッチ内に踏み込んでいる状態
軸足はピッチ内に踏み込んでもOK
図解②:キックインの瞬間を実写で比較。改正前(BEFORE)は軸足がタッチラインの外側、改正後(AFTER)は軸足がタッチラインを越えてピッチ内に踏み込んでいるのが、選手の足元を見るとはっきり分かります。
キックイン軸足ルールの改正前後比較(横視点・リアルシルエット) BEFORE (〜2023) ← ピッチ外 ピッチ内 → 軸足はライン上または外側のみOK AFTER (2024-25〜) ★ 2024 改正 ← ピッチ外 ピッチ内 → 軸足はピッチ内に踏み込んでもOK
補足図解:上の実写をルール視点で抽象化したのがこちら。タッチライン(白い縦線)とボール(タッチライン上)の位置関係から、改正前(BEFORE)は軸足がライン上に乗っていた状態・改正後(AFTER)は軸足がピッチ内側(薄水色の領域)に進めるようになった違いが論理的に整理できます。

⚠️ ネット情報には古いルールが残っている

「軸足はライン上または外側」と書かれているサイトは、2024年以前の情報の可能性があります。最新の試合ではピッチ内に軸足が入っても問題ありません。

「けられて明らかに動いたとき」インプレー

RULE 09

キックインは「ボールが蹴られて明らかに動いたとき」インプレー

キックインは、ボールが蹴られて明らかに動いたときにインプレーになります。ボールが動かないままだったり、軽く触れただけではインプレーになりません。

また、4秒以内に蹴らないと相手ボールになります。これは他のセットプレー(コーナー・FK・ゴールクリアランス)にも共通する「4秒ルール」です。

コーナーキック・フリーキックも基本は同じ

コーナーキックはコーナーアーク内にボールを置き、4秒以内に蹴る。フリーキックは反則があった地点から、4秒以内に蹴る。ボールは静止していなければならない点は全て共通です。

なお、フリーキックには直接フリーキック(直接ゴール可)と間接フリーキック(誰かに触れて初めてゴール可)の2種類があります。スライディングタックル等の重大な反則は直接FK、4秒オーバーやバックパス等の軽微な反則は間接FK、と覚えておけば十分です。

タイムアウトと交代

フットサル特有のルールとして、タイムアウトフライングサブ(自由交代)があります。サッカー経験者でも初めて知ることが多い領域です。

タイムアウトは前後半各1回・1分間

RULE 10

タイムアウトは前後半それぞれ1回・1分間

各チームは前半・後半それぞれ1回1分間のタイムアウトを要求できます。タイムアウト中、選手はベンチに戻って監督・コーチからの指示を受けるのが一般的な運用です。規則上はピッチ内に留まることも可能ですが、2023-24年改正で「ピッチ内での飲水は禁止」となったため、飲水・指示の両方を行うため実質的に全選手がベンチへ戻るのが現場の流れです。

タイムアウトを取れるのは、自チームがマイボールでアウトオブプレーになった時だけです。相手ボールの間は要求できません。

⚠️ 重要:タイムアウトは後半に持ち越せない

前半のタイムアウトを使わなかった場合、後半に温存して2回取ることはできません

サッカーや他のスポーツの感覚で「後半勝負だからタイムアウトは温存」と考えていると、結果的に1回も使わずに試合終了ということになりかねません。

前半に流れを変えたい場面があれば、迷わず使うのが正解です。

延長戦ではタイムアウトなし

RULE 11

延長戦中はタイムアウトが認められない

公式戦で延長戦に入った場合、タイムアウトは認められません(JFA公式準拠)。

延長戦中は集中力勝負。ベンチからの指示はハーフタイムや得点直後など、自然なタイミングを使うしかありません。

フライングサブ(自由交代)の正しい使い方

RULE 12

インプレー中でも自由に選手交代できる「フライングサブ」

フットサルではインプレー中でも自由に選手交代ができます。これを「フライングサブ」と呼びます。サッカーのようにアウトオブプレーで止める必要はありません。

ただし、ルール上の決まりがあります:

  • 交代は自チームの交代ゾーンから行う(ベンチ前のエリア)
  • 退く選手がピッチを出てから、交代要員がピッチに入る
  • 交代要員と退く選手はビブスを手渡しする
交代ゾーンの位置(JFA公式準拠)とフライングサブの手順 中立地帯 (交代不可) 交代ゾーン (左チーム) 交代ゾーン (右チーム) 左チームベンチ 右チームベンチ 審判 退 ①退く ②ビブス手渡し ③入る 交代ゾーンはハーフラインから両側5m離れた位置に各5m幅で設けられる 中央のハーフライン両側5m(計10m)は中立地帯=交代禁止
交代ゾーンの位置(JFA公式準拠):各チームの交代ゾーンは、ハーフラインから両側5m離れた位置に5m幅で設けられる。中央のハーフライン両側5m(計10m)は中立地帯で交代不可。フライングサブの手順は①退く選手がゾーンへ→②ビブス手渡し→③入る選手がピッチへ、を厳格に守る必要があります。

ビブス手渡しを忘れると反則になります。地域リーグ・県リーグではJFA公式ルールに厳しく準拠して運用されているため、確実に身につけておきましょう。

一方、1day大会や個サルでは緩く運用されるケースもありますが、公式戦に出る予定があるなら、普段から正しい交代手順を習慣にしておくのが安心です。

警告(イエロー)・退場(レッド)と「2分ルール」

サッカーと同じく、フットサルにもイエローカード(警告)とレッドカード(退場)があります。ただし、退場後の運用が独特です。

イエロー・レッドの基準

RULE 13

イエロー・レッドの基準

イエローカードは「反スポーツ的行為」「異議」「繰り返しの反則」などに対して。レッドカードは「著しく不正なファウル」「乱暴な行為」「決定的な得点機会の阻止」などに対して与えられます。

2024-25年改正ではハンドの規定が明確化されました。手や腕でボールを「意図的に扱った」場合は反則ですが、偶発的に当たった場合は反則になりません。ただし、「手や腕で体を不自然に大きくしていた」場合は意図的とみなされます。

退場後の「2分ルール」

RULE 14

退場後は2分または1失点までチームは4人で戦う

退場(レッドカード)が出た場合、退場者のチームは2分間または相手チームが1点取るまで、4人で戦わなければなりません。2分経過 or 失点で、交代要員が1人ピッチに入り、5人に戻ります。

2分ルール:退場後の流れ 2分ルール:退場後の流れ レッドカード 退場 0:00 4人で戦う・最大2分 1:00 OR 2分経過 1失点 5人 5人に復活 交代要員投入 2:00 ※ どちらか早い方で復活します
図解③:レッドカード後、2分経過するか相手に1失点した時点で5人に復活します。サッカーには無いフットサル独自の救済ルールです。

この「2分ルール」はサッカーにはないフットサル独自の規定です。サッカーでは退場者が出たら試合終了まで1人少ないままですが、フットサルでは復活のチャンスがあります。

🎯 地域リーグ・個サルでは退場はほぼ出ない

筆者の地域リーグ参戦経験では、退場までいくケースは極めて稀です。激しいプレーが原因で警告は出ますが、レッドカードまで踏み込むのはFリーグや全国大会クラスの試合がほとんど。

初心者・中級者の方は「2分ルールがある」程度を押さえておけば十分です。複雑な人数復活ルール(5対4・5対3・4対3の例外)は、Fリーグ観戦で出会った時に学べばOKです。

初心者が誤解しがちなフットサルルール3選

最後に、サッカー経験者を含むフットサル初心者がよく勘違いしているルールを3つ紹介します。これを知っているだけで、次の試合・個サルで堂々とプレーできます。

誤解01.「フットサルにオフサイドがある」

誤解 01

真実:フットサルにオフサイドはありません

サッカー経験者が最も引っかかるのがこれです。フットサルではオフサイドという反則自体が存在しないため、相手ゴール前に常に張り付いている選手がいても問題ありません。

実は「ピヴォ」と呼ばれるポジションがあります。ピヴォとは、相手ゴール前に張り付いて、味方からのパスを受けて攻撃の起点になる選手のこと。サッカーで言えば、ずっとオフサイドポジションにいるような選手のイメージです。

サッカー経験者が初めてフットサルに参加すると、相手チームのピヴォを見て「あれ?今のオフサイドじゃない?」と思う場面が頻発します。ピヴォという戦術自体が、オフサイドがないフットサルだからこそ成立するわけです。

誤解02.「キックインから直接ゴール狙いは反則」

誤解 02

真実:キックインから直接ゴール狙ってOK。誰にも触れず直接入った場合のみ得点が認められない

これは筆者自身も初心者の頃に勘違いしていました。「キックインは投げる代わりに蹴るだけで、直接ゴールは絶対ダメ」と思い込んでいたんです。

実際のルールはこうです:

  • キックインから直接相手ゴールに入る → 得点無効(相手のゴールクリアランスで再開)
  • キックインから誰かに触れて入る → 得点認められる

つまり、ラスト数秒で相手ゴール前に蹴り込み、誰かに当たって入ればゴールという戦術が成立します。

筆者の経験では、個サルで味方がキックインしたボールが誰にも触れずに相手ゴールに転がっていき、一瞬「ゴール?」という空気が流れたシーンを見たことがあります。ルール上は得点無効ですが、相手キーパーがたまたま触れていれば得点になっていたわけです。

「ダメだから狙わない」のではなく、「誰かに触れさせるように狙う」と覚えておきましょう。

誤解03.「フットサルでスライディングは全面禁止」

誤解 03

真実:ボールに向かうスライディングは認められる。相手に向かう「スライディングタックル」は反則になりやすい

「フットサルではスライディング禁止」と思っている方が多いですが、実はサッカーと同じ判定基準で運用されています。「不用意・無謀・過剰な力」で行わない限り、認められます(JFA公式)。

筆者の地域リーグ経験では、こんな現場感です:

  • 相手に向かわないスライディング(ボールだけ狙う) → リーグ戦でも見ます
  • 相手に向かうスライディングタックル → 基本的にフリーキックを取られます
  • 危険なプレー・決定機阻止 → イエロー以上のカードが出ます

⚠️ 初心者は無理にスライディングしないのが無難

ルール上は許されていても、フットサルはコートが狭く、相手との距離が近いため、タイミングがシビアです。怪我のリスクも高くなります。

やってもいいけど、初心者のうちは無理しない」が、現場で見てきた筆者の本音です。

まとめ + フットサル初心者シリーズ案内

ここまで読んでくださった皆さん、お疲れさまでした。フットサルの2024-25年版ルールを、JFA公式準拠でひととおり解説しました。

この記事のポイント

📌 この記事のポイント

  1. 累積ファウルは前半・後半それぞれ5回までセーフ・6回目から第2PK(延長戦は後半累積を引き継ぐ)
  2. キックインの軸足は2024年改正でピッチ内に入ってもOKに変更
  3. タイムアウトは前後半各1回・延長戦ではなし・後半に持ち越し不可
  4. 退場後は2分または1失点まで4人で戦う(地域リーグでは退場自体が稀)
  5. 誤解しがちな3つ:オフサイドなし・キックインから直接ゴール狙いOK・スライディングは全面禁止ではない

ルールを知れば知るほど、フットサルの試合観戦が10倍楽しくなります。Fリーグの試合を見る時、「あ、累積ファウルもう4回だ」「キックインの戦術が変わったのも納得」と、新しい視点でゲームを追えるはずです。

フットサル初心者シリーズ案内

本記事は、フットサル初心者シリーズの第1弾です。今後、以下の記事を公開予定です。

ぜひシリーズ全体を通して、フットサルをより深く楽しんでくださいね。

ルールがわかったら、次は道具選び戦術理解に進みましょう。FootballStyleでは、現役プレーヤー目線で厳選した記事を公開しています。

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※本記事はJFA公式フットサル競技規則 2024-25年版・「フットサル審判員のための実践的ガイドライン」に基づいて執筆しています。ルール改正が今後あった場合は、JFA公式サイトの最新情報をご確認ください。本サイトの編集方針・著者プロフィールはこちらでご覧いただけます。