📋 目次(全5セクション・6分で読めます)
  1. つまずき①:止まって待っていないか?
  2. つまずき②:出してすぐ抜けていないか?
  3. つまずき③:味方の後ろを回っていないか?
  4. 3つに共通するのは、たった1つ
  5. まとめ

走っているのにボールが来ない。サッカーはそこそこできたのに、フットサルだとなぜか空回りする。この記事は、そんな「動けてるはずなのに、うまくいかない」を抜け出すためのものです。先に結論から言います。フットサルの動き方でいちばん効くのは、動く"量"を増やすことではなく、動く前に"見る"ことです。サッカー経験者がやりがちなつまずきを3つ、順番に直していきます。読み終える頃には、動きの中身が「脱初心者」のものに変わっているはずです。

フットサルの動き方の結論図解。動く前に見る3つのポイント(マークとの距離・味方へのプレス強度・味方と敵の位置)と、見る→判断→動くの流れを示した図

この記事は「ルールもポジションも分かった、その次=動きの質」の話です。基礎をおさらいしたいなら、先にフットサルの基本ポジション解説個サル初心者ガイドに目を通しておくと、すっと入ってきます。

つまずき①:止まって待っていないか?──フェイクで一度外す

いちばん多いのがこれです。マークにピッタリつかれて、味方がパスを出したくても出せない。なのに、その場で止まって手を挙げて待っている。これでは、いつまでたってもボールは来ません。

答えはフェイクです。逆方向へ動くフリをしてから切り返す。マークの視界から一瞬だけ外れて、その距離が1〜2歩できれば、それだけでパスは通ります。大きく走る必要はありません。

ここに、大事な"使う条件"があります。マークが遠いときは、フェイクをかけても意味がありません。 だからまず、自分についている相手との距離を見る。近くて味方がパスを出せないときにだけ、視界を外して1〜2歩ずらす。この見極めが、フェイクを"効くフェイク"に変えます。

【動く図解①】マークが近い×フェイクなし=受けられない/フェイクあり=視界を外して1〜2歩でパスが通る/マークが遠いときは動かない(フェイク不要)。

※フェイクは、ボールを持っていないときにマークを外すための動きのことです。ボールを扱う「ボールフェイント」とは別ものと考えてください。

※図解のフィクソ=後方の選手/アラ=サイドの選手です(役割の詳細は冒頭リンクのフットサルの基本ポジション解説へ)。

つまずき②:パスを出して、すぐ抜けていないか?

「パスをしたら動け」。これは正しい教えです。ただ、忠実に守りすぎると裏目に出ます。

よくあるのが、パスを出した瞬間に、受け手(新しいボール保持者)にプレスが来ているかを見ずに、先に抜けてしまうケースです。受け手が苦しいのに自分は前へ走り抜け、敵ディフェンスのライン上に消えてしまう。結果、ボールを持った味方は孤立して、奪われます。

出したあとにやることは、まず味方へのプレス強度を見ること。パスを出した味方(受け手)が、相手にどれくらい詰められているかを見ます。苦しそうなら、抜けるのを一度こらえて、次の3つから選びます。

  1. 抜けない(その場で支える。逃げ道として残る)
  2. 下がって"安パイ"の位置で受ける(苦しい味方の逃がしどころになる)
  3. ブロックに入る(味方についた相手の進路をふさいで助ける)

動くか止まるかを、受け手の状況を見てから決める。これだけで、味方が孤立する場面はぐっと減ります。

【動く図解②】出して即抜け=ボール保持者が孤立して奪われる/出して"見る"=苦しければ下がって受ける・支えることで保持できる。

つまずき③:味方の後ろを回っていないか?──サッカーの癖を"カーテン"に変える

サッカー経験者ほどやるのが、これです。味方の後ろを大きく回り込んでスペースへ抜ける、いわゆるオーバーラップの動き。サッカーの広いピッチでは有効ですが、フットサルの狭いコートでは、後ろを回り込む一瞬、前線が1対2の数的不利(相手ディフェンス有利)になってしまいます。

フットサルのセオリーは、後ろを回らず、ボール保持者と敵ディフェンスの"間"を通ること。この動きをカーテンと呼びます。相手の前を横切ることで、味方についたマークを一瞬だけ無効化し、瞬間的に2対1(相手1人に対して味方2人の数的優位)をつくれます。

ポイントは、これは自分がボールを受けるためというより、味方を助けるための動きだということ。自分が主役になろうとせず、味方の前を通ってあげる。それだけで、味方の選択肢が一気に増えます。

【動く図解③】味方の後ろを回る=一瞬1対2の数的不利(DF有利)/間を通る(カーテン)=味方のマークを外し、2対1をつくる。

3つに共通するのは、たった1つ

ここまで読んで、気づいたかもしれません。3つのつまずきの答えは、全部おなじ一点に戻ってきます。

  • フェイク → マークとの距離を見てから
  • 動きすぎ → 味方へのプレス強度を見てから
  • オーバーラップ → 味方と敵の位置関係を見てから

つまり、フットサルでスマートに動くとは、動く前に見ること。動きの量ではなく、"読み"の差が、初心者と脱初心者を分けます。走る前に一瞬だけ周りを見る。この習慣がつけば、あなたの動きはもう初心者のものではありません。

まとめ

📌 この記事のポイント

  • 動き方のコツは「量」ではなく「動く前に見る」こと
  • フェイクは、マークが近いときだけ。視界を外して1〜2歩でパスは通る
  • パスを出したら即抜けず、味方へのプレス強度を見て「抜けない/下がる/ブロック」
  • 後ろを回るより、間を通る=カーテンで味方を助ける
  • 全部の答えは「見てから動く」に戻る

まずは次のフットサルで、①のフェイクだけでも試してみてください。ボールが"来る"回数が変わるはずです。

ポジションごとの役割から見直したいなら → フットサルの基本ポジション解説
実際に動ける場を探すなら → 個サル初心者ガイド