「4秒ルール」は知っていても、どこから数えて、超えたらどうなるのかは、はっきりしないことが多いルールです。

この記事では、フットサルの4秒ルールを、競技規則の条文と、筆者の体験でまとめます。結論を先に書くと、4秒は「再開を速くする」決まり。数え始めは、ボールを置いてからではなく「蹴れる状態になった時点」。超えると相手ボールになるが、何で再開するかは場面で違う。だから、出す先を先に決めておく。

条文は JFA のフットサル競技規則 2025-26 で確かめました。筆者は地域リーグで、自分がキッカーのキックインで4秒を取られたことがあります。

読み終えると、次の試合のキックインで、ボールを置く前に何をすればいいかが決まります。

4秒は、ボールを置いてからではなく蹴れる状態から、という結論と、かかるのはキックイン・フリーキック・コーナー・ゴールクリアランス・ゴレイロの自陣での保持、超えたら相手ボールで何で再開するかは場面で違う、迷っている間に4秒は進むので出す先を先に決めておく、の3つを示した図解
📋 目次(全8セクション・7分で読めます) ▼
  1. 4秒がかかる場面・かからない場面
  2. 数え始めは「ボールを置いてから」ではない
  3. 超えたらどうなる=場面で違う
  4. 筆者がキックインで取られた話=迷っている間に4秒は進む
  5. ゴレイロの4秒=手はエリア内・足は自陣どこでも
  6. フリーキック・コーナー・ゴールクリアランスの4秒
  7. 個サルでは?=施設しだい。でも、覚える必須ルール
  8. まとめ

4秒がかかる場面・かからない場面

かかるのは5つ

競技規則は、審判が4秒を数える場面を決めています。

主審・第 2 審判のいずれかは、次のとき、明確に 4 秒のカウントを示さなければならない。

(JFA フットサル競技規則 2025-26 実践的ガイドライン「シグナル」p.127)

並んでいるのは、コーナーキック、キックイン、ゴールクリアランス(サッカーのゴールキックにあたる再開)、直接または間接フリーキック(第2PK を含む)、そしてゴレイロが自分のハーフでボールをコントロールしているときの5つです。

4秒を数える5つの場面と、数えない2つの場面。数える=キックイン、フリーキック(第2PKを含む)、コーナーキック、ゴールクリアランス、ゴレイロの自陣での保持。数えない=キックオフ、ペナルティーキック。数えるのは審判で、横に手を振って示す 4秒を数えるのは5つ 1 キックイン 2 フリーキック(第2PK を含む) 3 コーナーキック 4 ゴールクリアランス 5 ゴレイロの自陣での保持 数えないのは2つ キックオフ ペナルティーキック 数えるのは審判。横に手を振って示す
【図1】4秒を数える5つの場面と、数えない2つの場面(JFA フットサル競技規則 2025-26 p.127)

かからないのは2つ

主審・第 2 審判は、次の再開のときには 4 秒のカウントをしない。

(同 p.127)

キックオフとペナルティーキックです。この2つで時間をかけるのは、4秒ではなく、遅らせた側の警告の話になります(実践的ガイドライン p.160)。

数えるのは審判。横に手を振る

数えるのは、ボールを持っている人ではなく審判です。競技規則には「4秒のカウント」の合図を1秒ごとに手で示す図があります(p.126)。筆者が見てきた審判も、カウントの仕方は決まっていて、横に手を振ります。

POINT 01

4秒がかかるのは5つ。キックオフとPKにはかからない

数え始めは「ボールを置いてから」ではない

条文=準備ができてから、または審判の合図から

チームがボールをけり入れる準備ができてから、またはチームが準備できたと主審・第 2 審判が合図してから、 4 秒以内にボールをけり入れられなければならない。

(JFA フットサル競技規則 2025-26 第15条 キックイン p.108)

「準備ができてから」です。ボールをラインに置いた瞬間ではありません。蹴れる状態になったら、そこから数えます。

笛は要らない。遅らせたら、笛で数え始める

再開が競技規則に従って行われる場合で、 4 秒のカウントを行う場合、笛を吹く必要はない。

(同 実践的ガイドライン p.160)

笛が鳴ってから、ではありません。同じ箇所に、わざと再開を遅らせていると審判が判断したときは、準備ができているかどうかにかかわらず笛を吹いて4秒を数え始める、とあります。

初心者の勘違い=「置いてから4秒」

kanata.kanata. の実体験

蹴れる状態になった時点でカウントがスタートするので、ボールをライン上に置いてからカウントスタートと勘違いしている人は見かけたことはあります

❌ NG

ボールを置いてから、4秒を数え始めると思っている

超えたらどうなる=場面で違う

キックインは「相手のキックイン」

その他の反則があったならば、キックインが 4 秒以内に行われなかった場合を含めて、相手チームにキックインが与えられる。

(JFA フットサル競技規則 2025-26 第15条 p.109)

今度は相手が蹴ります。

コーナーは「相手のゴールクリアランス」。それ以外は「相手の間接フリーキック」

コーナーキックが 4 秒以内に、またはコーナーエリア内から行われない場合を含めて、ゴールクリアランスが相手チームに与えられる。

(同 第17条 コーナーキック p.114)

ゴールクリアランスが 4 秒以内に行われなかった場合、間接フリーキックが相手チームに与えられる。

(同 第16条 ゴールクリアランス p.111〜112)

フリーキックで4秒を超えたときも、蹴るはずだった場所から相手の間接フリーキック(直接ゴールに入れても点にならないフリーキック)です(第13条 p.95)。ゴレイロが自分のハーフで4秒を超えて持ったときも、相手の間接フリーキックです(第12条 p.76)。

場面超えたら
キックイン相手のキックイン
コーナーキック相手のゴールクリアランス
ゴールクリアランス相手の間接フリーキック
フリーキック(第2PK を含む)相手の間接フリーキック(蹴るはずだった場所から)
ゴレイロの自陣での保持相手の間接フリーキック

【表1】4秒を超えたら、何で再開するか

アドバンテージは無い

4 秒の反則に対して、アドバンテージの適用はできない。

(同 実践的ガイドライン p.159)

4秒を超えたら、原則として、その場で止まります。

POINT 02

キックインは相手のキックイン、コーナーは相手のゴールクリアランス、ほかは相手の間接フリーキック

筆者がキックインで取られた話=迷っている間に4秒は進む

地域リーグで、自分がキッカーのときに

筆者は地域リーグの試合で、自分がキッカーのキックインで4秒を取られたことがあります。理由は、迷ったからです。

迷っている間に、4秒は進む

迷っている間も、審判の手は動いています。「蹴れる状態になった時点」から数えるので、迷う時間はそのまま4秒に入ります。

チームで変えたこと=出す所がなければゴレイロへ

kanata.kanata. の実体験

どこも出す所がなければ、ゴレイロまで戻すという決まりを作りました

取られてから、チームで作った決まりです。先に決めておけば、ボールを置く前に出す先が1つはあります。

キックインの前に決めておく。1、出す先はあるか。2、なければゴレイロへ。出す先を先に決めれば、置いてから迷わない キックインの前に決めておく 1 出す先はあるか なければ 2 ゴレイロへ戻す 出す先を先に決めれば、置いてから迷わない
【図2】キックインの前に決めておく(筆者のチームの決まり)

ゴレイロの4秒=手はエリア内・足は自陣どこでも

条文=自分のハーフで4秒を超えてコントロールしたら、相手の間接フリーキック

自分自身のハーフ内で、手や腕または足を用いて、 4 秒を超えてボールをコントロールする。

(JFA フットサル競技規則 2025-26 第12条 ゴールキーパーの反則=間接フリーキック p.76)

「4秒以上」ではなく「4秒を超えて」です。4秒ちょうどは反則ではありません。

手は自分のペナルティーエリアの中、足は自陣のどこでも

実践的ガイドライン(p.170)は、数える範囲を分けています。手や腕で持つのは自分のペナルティーエリアの中、足で持つのは自分のハーフの中ならどこでも。床にバウンドさせても、空中に投げ上げても、コントロールしているとみなされて数え続けます(p.77)。相手のハーフに入ると数えるのが止まり、自分のハーフに戻るとゼロから数え直しです(p.170)。

ゴレイロの4秒を数える範囲。自陣のコートの半分を上から見た図。手や腕は自分のペナルティーエリアの中、足は自陣のどこでも。相手のハーフに入ると止まり、戻るとゼロから ゴレイロの4秒を数える範囲 手や腕= 自分のペナルティーエリアの中 足= 自陣のどこでも 自陣 相手のハーフ 相手のハーフに入ると止まる 戻るとゼロから
【図3】ゴレイロの4秒を数える範囲(JFA フットサル競技規則 2025-26 実践的ガイドライン p.170)

くわしくは、ゴレイロの記事に

ゴレイロの4秒は、個サルで急に任された人向けの記事に、立ち方・構え方と一緒にまとめています。
→ フットサルのゴレイロ(キーパー)とは

フリーキック・コーナー・ゴールクリアランスの4秒

フリーキック=審判が4秒を示す

直接および間接フリーキックが行われるとき、主審・第 2 審判のいずれかが 4 秒のカウントを示さなければならない。

(JFA フットサル競技規則 2025-26 第13条 p.92)

筆者は、フリーキックで4秒を取られているのを見たことがあります。

第2PK は、審判の合図から4秒

主審・第 2 審判がDFKSAFを行うよう合図を行ったならば、キックは 4 秒以内に行わなければならない。

(同 第13条 p.97)

条文の DFKSAF は、6つ目以降の累積ファウルの直接フリーキック(第2PK)のことです。第2PK は審判の合図から数えます。仕組みは、ルール完全ガイドに書いています。

コーナーとゴールクリアランスも同じ4秒

コーナーキックは「準備ができてから、または審判の合図から4秒以内」(第17条 p.114)、ゴールクリアランスも同じ形です(第16条 p.111)。超えたときの再開だけが違います(表1)。

POINT 03

フリーキックも4秒以内。第2PK は審判の合図から

個サルでは?=施設しだい。でも、覚える必須ルール

筆者の行っていた個サルは、そこまで厳しくなかった

kanata.kanata. の実体験

私の行っていた個サルはそこまで厳しくとってなかったです

個サルに審判がいるかどうか、4秒を数えるかどうかは、施設や主催者で違います。

年代やグラスルーツでも、4秒は「変えてよい項目」に無い

競技規則の「修正」の項目には、ピッチの大きさや試合時間は入っていますが、4秒は入っていません。

しかしながら、FIFAの承認なしに上記の項目以外の修正を行うことはできない。

(JFA フットサル競技規則 2025-26「フットサル競技規則の修正」p.11)

基本中の基本

kanata.kanata. の実体験

基本中の基本のルールなのでフットサルをやるなら覚える必須ルールですね

個サルで取られなくても、大会に出れば審判が数えます。ボールを置く前に、出す先を決める。それが、筆者のチームがやっている対策です。

まとめ

📌 この記事のポイント

  1. 4秒がかかるのは、キックイン・フリーキック(第2PK を含む)・コーナー・ゴールクリアランス・ゴレイロの自陣での保持。キックオフとPKにはかからない
  2. 数え始めは、ボールを置いてからではなく「蹴れる状態になった時点」。笛は要らない
  3. 超えたら相手ボール。キックインは相手のキックイン、コーナーは相手のゴールクリアランス、ほかは相手の間接フリーキック。アドバンテージは無い
  4. ゴレイロは「4秒を超えて」が反則。手は自分のペナルティーエリアの中、足は自陣のどこでも数える
  5. 迷っている間に4秒は進む。キックインの前に、出す先を決めておく(出す所がなければゴレイロへ)

出典

  • JFA「フットサル競技規則 2025-26」(「フットサル競技規則の修正」p.11/第12条 p.76〜77/第13条 p.92・95・97/第15条 p.108〜109/第16条 p.111〜112/第17条 p.114/審判員のシグナル p.126〜127/実践的ガイドライン p.159〜160・170・2026年8月6日取得・2026年10月12日確認)
※本記事の条文は、JFA フットサル競技規則 2025-26(2026年10月時点の最新版)によります。個サルでの4秒の扱いは施設や主催者によって違います。筆者の体験は地域リーグと、筆者が行っていた個サルの範囲です。