個サルで、また抜かれた。足を出したのに、その足の横をすり抜けていく。出さなければ、そのまま前に運ばれる。どっちにしても抜かれる。

読了目安:8分・全7セクション。気になるセクションだけ目次から飛んでください。

「守備の基本」を検索すると、マンツーマンとかゾーンとか、チームの話ばかり出てきます。知りたいのは、目の前の1人をどう止めるかなのに。

結論から言うと、守備は足を出す前にほぼ決まっています。決まっているのは「距離」と「向き」です。そして、それは今日の個サルからできます。

私は今も地域リーグでフィールドプレーヤーとしてプレーしていて、抜かれる側も、チームメイトが抜かれるのを見る側も、何年もやっています。

どこまで詰めるか、どちらを向くか、後ろの味方と何を合わせるか。この3つを、順番に書きます。

📋 目次(全7セクション・8分で読めます)
  1. 結論:守備は、足を出す前にほぼ決まっている
  2. 抜かれる人が共通してやっていること
  3. シュートレンジでは、手が届くまで詰める
  4. それより外は「距離」より「向き」
  5. 後ろの味方は、どちらを切るか知っているか
  6. 足を出すのは最後
  7. まとめ + 初心者シリーズ案内

結論:守備は、足を出す前にほぼ決まっている

守備は足を出す前にほぼ決まっている、という結論と、距離・向き・足の順番を3つにまとめた図解

足を出した瞬間、体は止まっている

足を出すと、その一瞬、体は前に進めません。相手はその瞬間を待っています。

足の横を抜かれるのも、足を出さずに前に運ばれるのも、原因は同じです。足が出るより前に、体がどこにあったか。

決まっているのは「距離」と「向き」

POINT 01

守備で先に決まるのは「距離」と「向き」の2つ

距離は相手との間隔。相手がシュートを打てる位置=シュートレンジ(目安は第2ペナルティマークあたり)では詰めます。それより外では、個人差があります。向きは、体をどちらに向けて、どちら側を消すか。足を出すのは、この2つが決まったあとの、最後の話です。

抜かれる人が共通してやっていること

足だけで当たりに行く

私のチームでも、個サルでも、抜かれる人には共通点があります。足だけで当たりに行っている。

🚫 よくあるミス

体はその場に残ったまま、足だけが前に出る。そこを抜かれます。

気持ちは分かる。目の前にボールがあれば足が出る

責めているのではありません。目の前にボールがあれば、足は出ます。私も出ます。

🚫 よくあるミス

距離も向きも決めないまま、足だけを出す。先に決めておけば、足は最後の一手で済みます。

シュートレンジでは、手が届くまで詰める

第2ペナルティマークあたりが目安

相手がシュートを打てる位置にいるなら、手が届く距離まで詰めます。私のチームでは、これが鉄則です。

0m(ゴールライン) 6m 10m 第2ペナルティマーク 手が届く
【図解】第2ペナルティマークは両ゴールポストの中央から10mの位置。守る人は相手の正面、腕を伸ばせば触れる距離まで詰めています。

目安は第2ペナルティマークあたり。両ゴールポストの中央から10mの位置にある印です(JFA『フットサル競技規則 2025-26』)。ここより内側は、いつでもシュートが来ると思ってください。ルールの全体像はルール記事にまとめています。

POINT 02

「手が届く距離」は、腕を伸ばせば相手に触れる距離

何メートル、と覚える必要はありません。腕を伸ばして届くかどうかで判断してください。

離れると、簡単に打たれる

距離が離れると、そのまま打たれます。これは私の実感です。詰めきれていないときのシュートは、失点につながることがあります。

詰めるとシュートコースが狭くなる理由は、ゴレイロの記事に書いています。ゴレイロの話ですが、原理は同じです。

ゴレイロとの違い

ゴレイロは手でシュートを止められます。フィールドプレーヤーは、意図的に手を使えば反則です(当たっただけなら反則ではありません)。

だから、フィールドプレーヤーが詰める目的は「止める」ではなく「打たせない」です。手が届く距離にいれば、相手は打つ前に一度ずらす必要があります。その一手ぶん、味方が戻れます。

それより外は「距離」より「向き」

正解の距離はない

シュートレンジより外では、「何m詰めろ」という正解はありません。

私のチームでも、詰める人と待つ人がいます。距離感は個人差があって、どちらも難しい判断です。だから、ここでは距離を決めません。

正面に立って、気持ち片側を切る

距離の代わりに決めるのが、向きです。

【動く図解①】真正面に立つのではなく、少しだけ体をずらす。相手から見て片方が塞がっているように見せる。

私がやっているのは、正面から当たりに行きながら、気持ち片側を切ることです。

STEP

行かせるつもりで立てば、抜かれたのではなく「行かせた」ことになる

相手は空いている側に行きます。そちらに行かせるつもりで立てば、結果は同じでも、次の一手を用意できます。

後ろの味方は、あなたがどちらを切るか知っているか

前が右を切っているのに、後ろが右に寄っている

1対1のつもりで守っていても、後ろに味方がいます。

【動く図解②】前が切っている側に後ろも寄ってしまうと、空いた側で相手に安全にプレーされます。

🚫 一番多いつまずき

前の人が右を切っている。後ろの人は「左を切るだろう」と思って、右寄りに立つ。結果、前が切っている側に後ろも寄ってしまって、空いた左で相手に安全にプレーされる。

後ろの人は、切るのではありません。前が空けた側に備えるのが役割です。それが前の意図と食い違うと、両方とも同じ側にいることになります。

決まりごとはチームごと。まず声を出す

どちらを切るかの決まりは、チームによって違います。個サルでは、そもそも決まっていません。

だから、まず声を出してください。「右切るよ」の一言で、後ろの人は左に備えられます。決まりがなくても、その場で合わせられます。

足を出すのは最後

足を出すのは、距離と向きが決まったあと

RULE 01

順番は「距離 → 向き → 足」

シュートレンジなら手が届くまで詰める。それより外なら向きを決める。後ろの味方に声をかける。そのあとで、足を出す。

足を出すこと自体は、悪くない

足を出すのが悪いのではありません。順番が最後だ、というだけです。

RULE 02

足は、最後の一手として取っておく

距離と向きが決まっていれば、足を出すのは一度で済みます。決まっていないまま出すと、体が止まったところを抜かれます。

まとめ + フットサル初心者シリーズ案内

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。守備は、足を出す前にほぼ決まっている——この1点だけ持ち帰ってもらえれば十分です。

この記事のポイント

📌 この記事のポイント

  1. 守備は、足を出す前にほぼ決まっている
  2. 抜かれる人は、足だけで当たりに行っている
  3. シュートレンジでは、手が届くまで詰める。離れると打たれる
  4. それより外は「距離」より「向き」。正面に立って、片側を切る
  5. 後ろの味方に、どちらを切るか声で伝える

今日の個サルで、足を出す前に1回だけ、向きを決めてみてください。

フットサル初心者シリーズ案内

本記事は、フットサル初心者シリーズの第6回です。

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※本記事はJFA『フットサル競技規則 2025-26』を確認したうえで執筆しています。ルールの解釈は大会・リーグの要項が優先される場合があります。本サイトの編集方針・著者プロフィールはこちらでご覧いただけます。